うたう警官
佐々木 譲著『うたう警官』読了
2005年のこのミス10位。
前回読んだ『制服捜査』の前に書かれたもの。北海道警察を舞台とした1日を時系列で丹念に描写した非常におもしろい作品。
マンションの一室で女性の殺害死体が発見され、それが婦人警官だと言うことが判明する。つきあっていた同僚が疑われ、この容疑者が警察内部の不正をについて”うたう”=しゃべる予定となっていることから、見つけ次第射殺命令が出る。主人公は容疑者と非常に深いつながりがあり、容疑者の無実を調べるために独自捜査を開始する。捜査チームの中に裏切り者がでたり、真犯人が意外な人物だったり非常におもしろく、一気に読んでしまった。
そのまま2時間ドラマにしてもいいかと思うが、内容が警察内部の汚職を描いているので、ちょっと厳しいか。
ちなみに著者のHPを見つけました。佐々木譲資料館
なお、この小説は文庫になる際に改題されて『笑う警官』になったらしい。何で笑うんだろう。
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