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空の中

有川 浩著『空の中』読了
『海の底』つながりで読んだ小説。なかなか図書館シリーズにいけない。
どうジャンル分けしていいか迷うところだけど、恋愛小説なんじゃないかと思う。
上空2万メートルのところに未知の知的生命体がいて、電波でコミュニケーションを取ることが出来る。高々度の飛行を目的とした新型飛行機の開発で試験飛行中にこの知的生命体に衝突して、飛行機が大破。また、そのすぐ後に航空自衛隊のイーグルが同じく衝突して大破。編隊飛行していて危うく難を逃れた女性パイロットと、新型飛行機の開発メンバーがこの謎を探るのだが、結局この二人の恋愛小説を書きたかったのではないかと思う。ちょっとひねった設定としては女性の戦闘機パイロットと最初に衝突した際にはがれ落ちた生命体を海辺で拾って育てる高校生とその彼女。うまい設定だし、著者の自衛隊フリークなところが存分に出ていて、結構飽きさせない。そもそもそんな高々度に知的生命体がいるとかそれを米軍が攻撃してばらばらになっちゃうとか、一部の破片が人間を攻撃したりだとか、あり得ない状況なんだけど、おもしろく読める。こっちを先に読んで『海の底』でもいいか。
しかし、自衛隊情報は詳しい。基地関係者が身近にいるのか。

空の中空の中
有川 浩

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