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インシテミル

米澤 穂信著『インシテミル』読了
最近気になって、この作者の小説を読んでいる。デビュー作の『氷菓』ほかも買ってあるが、先に見つけたこの本を読んだ。
冒頭で本屋で見知らぬ女性に声をかけられるところから始まる。それが、アルバイト雑誌の項目で法外なバイト単価のアルバイトで、印刷ミスだろうと思いながらもおもしろがって二人とも応募して採用されてしまう。同様に集まった12名で閉鎖された空間で、奇妙なルールとともにそれぞれ武器を渡される。初日はごく普通に経過するが、翌日一人が殺されるところから恐怖の時間となる。
閉ざされた空間でなされる犯人探しと次々と繰り広げられる殺人、他の人の武器を探ることとか結構盛りだくさん。最終的に残るのは何人か。無事に出られるのか。また、法外なバイト料はどうなってしまうのか。
ミステリーの質としてはいいのだけど、さすがに12名の登場人物がなかなか名前と人物が合わさらなくて、読みにくかった印象がある。(最近どうも登場人物が多く出てくる小説になかなかついていけなくて・・・。短期記憶能力が落ちているのかもしれない。)
終盤で主人公が監獄(特殊な部屋)に入れられてしまうのだが、そこの場面がどうもうまく理解できなくて、あまり良い印象ではない。じっくり読めば良いのだが、日曜日の昼過ぎに読んでいて、睡魔と闘ったのが悪かったのか。面白ければ、睡魔もどこかいくと思うのだけど。
一応このミスにランクインされているので、読む価値はある。ただ、アマゾンで絶賛されているほどは良いとは思わなかった。
PS.この本を読む方、読んだ方。p.367の最後の2行目にある安東のせりふは誤植でしょうか。著者の間違いでしょうか。伏線でしょうか。主語が間違っていると私は思うのですが。

インシテミルインシテミル
米澤 穂信

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平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--

福井 晴敏著『平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--』読了
『終戦のローレライ』や『亡国のイージス』で好きになった福井さんの本だったので手に取った。新書版でわかりやすく書かれているので防災面で役に立つだろう。
主人公が都庁のエレベータで大震災に遭遇する場面から始まる。当然エレベータに閉じこめられて、救出は1時間後。これでも早いほうだろう。このあと、自宅まで徒歩帰宅。いつも電車や地下鉄を使っている人が徒歩で帰るなんてありえないだろうが、ほかには手がない。首都圏ではこういった帰宅難民が多数出る。その人たちを収容する場所もないだろう。略奪もある。そんな中で助け合って行くことが大事だ。崩れかけた家屋に取り残された人をみんなで助けるなど、地域の協力が本当に大事だ。最近近所にどんな人が住んでいるかもわからない地域が多くなっている。地域行事に参加していないと顔見知りにもなれない。そんな関係では相互に協力なんて望めない。
自分は防災訓練には暇があれば出ることにしている。地域の行事にも参加して、すこしずつ地域の人に顔を売るようにしている。いざというときに助け合える関係かどうかが災害の時には本当に大事だ。
いつも1月と9月になると防災のニュースが流れるが、それもすぐに忘れてしまう。次の関東大震災では死者は10万人以上になるだろう。それは明日かもしれないし、1年後かもしれない。よく静岡に住んでいて地震が怖くないですかと聞かれるが、日本で唯一大規模地震の予知が出来るとすれば、静岡だろう。確かに出来ないかもしれない。でも、関東圏の地震が予知できる確率に比べれば、静岡ははるかに高い。関東圏はそうはいかない。直下型の地震がおそらくくるだろう。しかも突然。そのとき迷わないようにこういった本を読んでおくべきだ。知っているのと知らないのでは行動が大きく違う。生きるか死ぬかを分けるかもしれないのだ。

平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった--
福井 晴敏

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神様ゲーム

麻耶 雄嵩著『神様ゲーム』読了
ミステリーランドシリーズの一冊。子どもでも読みやすい文章なんだけど、論理は破綻しているような気がする。
主人公の小学生の住む町で連続猫殺しが発生し、その犯人捜しをするうちに同級生が事件に巻き込まれて殺される。この過程で別の同級生(転校生)が神様で世の中のことがわかるという話を聞き、周りのこと、猫殺しの犯人のこと、未来のことを聞く。子ども向けの設定としてはいいんだけど、このあと話が破綻する。同級生殺しの犯人に天誅をしてくれというお願いがかなえられるが、最後の場面では主人公の母親が火あぶりになったりとか論理展開に難がある。これって子どもが読んじゃだめでしょ。
しかも不倫とかそんなことも暗示してたりして、読ませたくないミステリーだ。
どうしてこんな本がミステリーランドシリーズに入れられるのかよくわからん。

神様ゲーム (ミステリーランド)神様ゲーム (ミステリーランド)
麻耶 雄嵩

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空の中

有川 浩著『空の中』読了
『海の底』つながりで読んだ小説。なかなか図書館シリーズにいけない。
どうジャンル分けしていいか迷うところだけど、恋愛小説なんじゃないかと思う。
上空2万メートルのところに未知の知的生命体がいて、電波でコミュニケーションを取ることが出来る。高々度の飛行を目的とした新型飛行機の開発で試験飛行中にこの知的生命体に衝突して、飛行機が大破。また、そのすぐ後に航空自衛隊のイーグルが同じく衝突して大破。編隊飛行していて危うく難を逃れた女性パイロットと、新型飛行機の開発メンバーがこの謎を探るのだが、結局この二人の恋愛小説を書きたかったのではないかと思う。ちょっとひねった設定としては女性の戦闘機パイロットと最初に衝突した際にはがれ落ちた生命体を海辺で拾って育てる高校生とその彼女。うまい設定だし、著者の自衛隊フリークなところが存分に出ていて、結構飽きさせない。そもそもそんな高々度に知的生命体がいるとかそれを米軍が攻撃してばらばらになっちゃうとか、一部の破片が人間を攻撃したりだとか、あり得ない状況なんだけど、おもしろく読める。こっちを先に読んで『海の底』でもいいか。
しかし、自衛隊情報は詳しい。基地関係者が身近にいるのか。

空の中空の中
有川 浩

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ソフトバンクのでたらめな行い

コメントをいただきました。
そこにあったこのページを見たら、納得してしまいました。
ソフトバンクってこんな会社なのね。
ちなみに携帯の代理店業務を少しだけ知っていますけど、たしかに機種買い増し(3Gの携帯を持っている人が機種を変えることを買い増しと言います。3GはUSIMチップを変えることによって、機種変更できてしまうから。)の際の本人確認は代理店に任されているらしく、悪意を持って代理店のアルバイト店員が勝手に機種変更したかのようにして、携帯本体をだまし取ることはできるようだ。
この件もマスコミが大きく取り上げないのは多くの広告を出しているからだろう。
上戸さんが一生懸命CMしているが、こんな会社だとわかったら、広告するのも嫌になるんじゃないかな。
どうでもいいけど、電池パックはやく出荷できるようにしてくださいよ。ソフトバンクさん。

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うそつきソフトバンクの続き

前回書いてから1ヶ月経過したが、状況はかわらず。
電池の状況は全く変化せず、再開予定未定のまま。
この1ヶ月の間に、
・ソフトバンクに苦情電話(でもオペレータもどうしてもいいかわからず。苦情としては伝えると回答するのみ)
・消費生活センターにHPで連絡(まあ、反応はなし)
どこか、しっかり苦情を受けているところはないのかしら。
朝日新聞とかの投書欄に出せばいいのか。そもそも取り上げてくれるものなのか。広告を受け付けているマスコミが取り上げてくれるとは思えないが。
なんとかならないのかなぁ。

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憤怒

G.M. フォード著『憤怒』読了
このミスランクインの作品。このシリーズとしては1作目。
主人公は新聞社と契約しているライター。連続女性殺人犯として死刑を1週間後に控えていたが、殺されなかった被害者が嘘の証言をしたという告白を受け、真相を探る数日間の物語。その間に新たな連続殺人が起き、真犯人を追いつめる。さらに、連続殺人に見せかけて殺害された被害者もいて、その犯人にも迫り・・・。
テンポのいい文章で非常に読みやすい。登場人物も生き生きしていて、読んでいて飽きがこない。スビード感もある。このシリーズは何冊か続いているので、順に読む価値あり。

憤怒 (新潮文庫)憤怒 (新潮文庫)
G.M. フォード G.M. Ford 三川 基好

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