鴉よ闇へ翔べ
ケン・フォレット著『鴉よ闇へ翔べ 』読了
そろそろフォレットの最近作を読むようになった。
この小説の舞台は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の終わり頃、ドイツに対して連合国側がフランスに上陸作戦を行う前の数日間のフランスの電話交換局の攻防を描いている。著者の事実上のデビュー作『針の眼』と同じ時代を描いている。得意の分野とあって非常におもしろい。スリリングだし、動きが速い。主人公は女性工作員でレジスタンスの助けを借りて、電話交換局の爆破を企てる。片やドイツ側はレジスタンスやスパイを捕まえようとするドイツ軍の情報将校。この二人をそれぞれ場面を分けて描いていく。
双方の流れがうまくかみ合っているし、それぞれが相手を出し抜こうとする駆け引きとかもうまく描かれていて長い小説であるが飽きさせずに読むことが出来る。
読む価値あり。
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