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無頼の掟

ジェイムズ・カルロス・ブレイク著『無頼の掟』読了
アメリカの禁酒法時代のギャングを描く作品。昔見た『俺たちに明日はない(ボニー&クライド)』を彷彿させる。
主人公と双子の叔父がギャングを働くという話だが、暗さがない。最初に銀行を襲う場面でいきなり失敗し、主人公が捕まってしまう。刑務所からなんとか脱走するが、日本と違って戸籍とかしっかりしていないから、簡単に元の生活に戻ってしまえるのは本当なのだろうか。そこからまたこの3人+叔父の妻1名で西部に旅をしながらギャングを働くのだが、途中で娘を救い、結局最後にはギャングに失敗し死んでしまうのだが、冒頭にも書いたように暗さがない。まあ、明るさもないが読んでいてすっきりした感覚、読了感がある。良い作品と言っていい。

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ジェイムズ・カルロス・ブレイク 加賀山 卓朗

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