冬の砦
香納 諒一著『冬の砦』読了
たまたま図書館で手に取った作品。このミスでもランクインしていたミステリー。
最初の場面から、引きずられる展開だ。女子高生が自らが通う高校のプールの脇で全裸で死んでいるのが発見され、そこから物語が始まる。
ドメスティックバイオレンスから逃れるための施設”シェルター”で10年前に起きた惨劇とその場に居合わせた子どもたちとボランティアの女性、さらには学園を経営する兄弟など、登場人物は多種多彩だ。
サスペンスミステリーのかたちをしっかり取っており、少女がなぜ死んだのか、少女の部屋のベットはなぜ斜めに配置されていたのかなど、謎解きの部分もしっかりしていて、一気に読めるいいミステリーだった。ただ、ちょっと登場人物が多すぎて一気に読まないとわからなくなるところもある。
秋の夜長におすすめの作品。
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