パパとムスメの7日間
五十嵐 貴久著『パパとムスメの7日間』読了
大元のネタは昔からあるものだ。古くは山中恒著『おれがあいつであいつがおれで』とか、東野圭吾著『秘密』とか、最近では浅倉卓弥『四日間の奇跡』などの人格の入れ替わりが起きる話だ。今回のシチュエーションはおもしろい。父親と17歳の娘の入れ替わりで、サラリーマンと女子高生の相互体験を通じて親子がコミュニケーションを回復するところもおもしろい。
最初はネタがわかってから、使い古されたネタだし、いままでいろいろな人が書いてきたものだから、おもしろくないんじゃないかという先入観で読み続けたが、結構おもしろいしはまってしまった。それで一気に読んでしまえた。1週間ほどで元に戻ったのでよかっただろうけど、これがずっと続いたら、それはそれで困るだろう。ハッピーエンドで安心して読める。なかなかの秀作だと思う。
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