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BG、あるいは死せるカイニス

石持 浅海著『BG、あるいは死せるカイニス』読了
非常によかった。ミステリーとして秀逸。
表題のカイニスはギリシャ神話に出てくる男性になった人物で、この男性化がこの小説の根幹となっている。舞台背景として現代とほとんど同じなのだが、生まれてくる人間はすべて女性で、女性が出産の後に男性化する世界での話だ。自然界ではキンギョハナダイも同じようにあとで雄になることがおこるようだ。そのような状況をうまく利用してミステリーにしている。状況が荒唐無稽といってしまえばそれまでなのだが、それを感じさせずに主人公の女子高校生や異母姉妹、友人など、非常に生き生きとした学園ものミステリーに仕立てている。
さらにもう一つ、単なる男性化ではなく表題ともなっている『BG』の正体を暴きつつ、主人公の謎解きは続く。『BG』の意味とは・・・
最近読んだ中では非常におもしろく飽きさせないミステリーだった。
不思議とこのミスにはランキングされていない。なぜだろう。

BG、あるいは死せるカイニスBG、あるいは死せるカイニス
石持 浅海

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