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犬はどこだ

米澤 穂信著『犬はどこだ』読了
2005年度このミス8位。
この著者の小説は初めてだったが、結構読みやすく、なかなか結末が予想できなくてわくわくして良かった。
犬を探すことを仕事とした探偵(探索か)事務所を開業した主人公に最初に持ち込まれた仕事が人捜しで、これが微妙にミステリーを帯びている。探し始めてすぐに街に帰っている痕跡が結構見つかるが、それが何を表しているか。平行して助手が行う古文書の内容調査があたかもとってつけたような状況だといえばそうなんだけど、決して違和感もなく話が進んでいく。結局この2つの仕事は絡み合っていくのだが、最後までなぜそうなのかがわからず、ミステリーとしては非常に良くできていたと思う。
若手の作家らしいので、別の小説も読んでみようと思う。

犬はどこだ犬はどこだ
米澤 穂信

東京創元社 2005-07-21
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