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愚か者死すべし

原 リョウ(正確には寮のうかんむりを取った漢字)著『愚か者死すべし』読了
2005年のこのミス第4位。解説によればもともと著者が書いてきた沢崎という探偵ものハードボイルドの第二シリーズ。9年ぶりに書いた新作らしい。
前のシリーズを先に読めばもう少し良かったかとおもうけど、なかなか盛りだくさんな探偵小説でなかにちゃんとミステリーの要素も含まれている。なかなか凝った状況設定で、(ネタバレになるけど)銀行強盗を働いた犯人をかばう形で身代わりとなって自首した依頼人の父親が別のグループに警察署内で狙撃され、流れ弾で警察官が殉職するが、それが真実としては誤って狙撃されたのではなく、警察官をねらったものだった。その周りをいろいろなエピソードが絡み合ってけっこうおもしろかった。ただ、気合いが入りすぎなのか、盛りだくさんになりすぎている感じもした。
この前のシリーズを読んでみたくなった。

愚か者死すべし愚か者死すべし
原 リョウ

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