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λに歯がない

森 博嗣著『λに歯がない』読了
シリーズものの5作目か6作目のはず。あいかわらずよくわからない話になっちゃってる。
建設会社の研究所で密室殺人が行われる。しかも4人も。おまけに殺された後歯を抜いてしまっている。ちょっと猟奇的なにおいもさせているが、実感がこもらない。今回の話では動機は何とかわかったけど、その結びつきもいきなりな感じがするし、流れていかない展開がどうにもおもしろくない。登場人物として出てくる大学生がまたよくわからない。ドタバタ系なのか何を意図しているのか。
今回は探偵側主人公の西之原さんと犀川助教授の哲学的な話がどちらかというとおもしろかったかな。
流れでこのシリーズも読んでいるのだけど、もう良いかなという感じ。読むのが難しいわけではないのだけど読んでいて楽しくないし、おもしろくない。初期の作品はわくわくしておもしろかったけど。なかで出てくるように犀川助教授が仕事に疲れている表現があるのだけど、本当に小説書くのに疲れてしまっているのではないのか。少し休んでみたほうがいいのでは。

λに歯がないλに歯がない
森 博嗣

講談社 2006-09-06
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