夜のピクニック
恩田 陸著『夜のピクニック』読了
娘が友達から借りてきたものをさらに借りて読んだ。本屋大賞を取っただけのことはある。非常に読み応えのある。
高校の行事の夜間歩行に参加する高校三年の男女4人を中心に、それを取り囲む数人を含めた若者たちの青春物語だ。この4人のうち、異母兄弟の男女がいて、それを公表していなくて、おまけに父親は早くになくなっていて、二人とも相手を意識しているけど話すこともなく、相手に対して嫌悪している。その女の子はこの夜間歩行の間に話をすることを決めていて、そうしたら、男の子の方に別の女の子がアタックかけたりして・・・。なかなかいろいろな展開があって読み応えがある。青春物語としてはずっと後まで残っていくだろうし、今年映画化されたがすぐにDVD化された。
自分も高校ではないが、大学の4年と大学院の1年に夜間歩行で50kmほど歩いた経験がある。今は行われているかどうかわからないが、大学の自主行事だったように思う。ただ歩くだけ。それ以外のものではないのだが、やっぱりおもしろいものだ。そのなかでやっぱり友といろいろな話をする。つまらない話もあるが、若い性もありけっこう語り明かす感じだ。この小説を読み、その頃のことを思い出した。もう、22年ほど前のことだが、結構思い出すものだ。あのときいっしょに歩いた研究室の仲間や同級生たちは今何をしているのだろう。いいおやじになっているかな。
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