オレンジの季節
鯨 統一郎著『オレンジの季節』読了
この著者の本は結構読んでいるけど、いつも予想にはずれる。主題がわからない小説。
終盤までは専業主夫となった男性の家庭生活について結構おもしろく書いているのだが、終わりの部分はなんなんだろう。最後は殺戮の場面で終わる。これを書きたかったのだろうか。頭からずっと書いてきた部分は前振りで最後の人殺しの部分が主題なんだろうか。専業主夫の部分でまとめればけっこういけたと思うけど、確かにそれだけだったら単なる生活もので終わってしまうので、こうしてしまったのか。裏切られた感もあるが、こういう小説もあってもいいのかな。でも、買わないだろうな。
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