卑劣 ドキュメントノベル生保
倉橋 康介著『卑劣 ドキュメントノベル生保』読了
図書館でぶるぶら見ていたときに題名に惹かれて借りてきて読んだ。
著者は大手生命保険会社を退職後この小説を書いたとのこと。フィクションと言っているがけっこう生命保険業界の裏面をえぐる内容でおもしろい。書かれた内容はある程度正しいと思うが、やっぱり日本的横並び主義で保険料が決まっているのだと思うと日本人はけっこう損をしているのだとわかる。談合によってどこの会社も同じような内容の生命保険になっていたり、またある一方では外資系の保険会社の足をひっぱったり。まあ、どこにでもある業界の出来事だろうけど、やっぱり自己責任で保険も選ばなければだめだということだ。あと、当たり前のことだけど保険金の請求は受取人がちゃんとやらないといけないので、家族の保険等はちゃんと整理しておかないといけないだろう。
生命保険の業界やら業務に関しては結構詳しいので、業界研究がてら読むにはうってつけだ。
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