庖丁人轟桃次郎
鯨 統一郎著『庖丁人轟桃次郎』読了
この著者の本は結構読んでいる。今回も図書館でたまたま見て読んだ。でも、これってミステリーなの。
小料理屋の料理人が地上げをしようとする割烹との料理対決をする連作短編集なんだけど、その料理人が人殺しを殺す話だ。(もっとも料理人が殺人をしていると明言しているわけではないが。)現代の仕置き人を小料理屋の庖丁人がやっているという仮定で話がすすむ。
いろいろおかしいところはあるけど、そういうもんだということで読まないといけない小説だろう。まあ、読んでいて飽きることもなく、一気に読めるけど、読んだ後の読了感はほとんどない。読んだという感覚だけ。著者が何を意図して書いたのかよくわからん。
はずれとまではいわないけど、ほかの本の方がいい。
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