1985年の奇跡
五十嵐 貴久著「1985年の奇跡」読了
「2005年のロケットボーイズ」に続き、五十嵐さんの初期の作品を読んだ。ちなみに前の感想に著者ご本人(の事務所かな)からコメントをいただきました。ありがとうございます。
1985年の頃高校生だった人にはこの小説は甘酸っぱい感覚を味わえるのではないか。ちなみに自分はその頃大学を卒業して社会人になった頃だ。進学校の落ちこぼれが野球部でぼちぼち活動しているところに超剛速球投手が転入してきて、夏の大会で準決勝までいってしまうが、観客のやじで自滅し、その影響で本人は退部、部活動は休部となるが、勝利に目覚めて落ちこぼれたちが練習に燃えて秋期大会に挑むこととなり、夏に敗れた高校と再度戦うこととなる。
作り話といってしまえばそれまでだが、青春小説のつぼを押さえたよく出来た小説で面白かった。そういえばあの頃っておにゃんこクラブやとんねるずの全盛だったんだね。そういったところも思い出させてくれた。ちょっと感慨にふけってしまった。
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