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砂漠の薔薇

新堂 冬樹著『砂漠の薔薇』読了
最初は幼稚園のお受験を巡る話かと読み進んでいたが、お母さん仲間の一人が自殺したり、最後には文京区であった子どもを殺してしまった話に持って行ってしまって、最初からこの実話をベースに話を作っていたのか結構おもしろかった。
幼稚園のお受験はいまでも白熱化しているのかな。首都圏ではいまだにこういった状態なのか。少子化で子どもは一人のところも多いし、そうなると一生懸命いいところに入学させようとするのか。自分はそういうことも考えなかったのだけど、良い学校に入るだけが良いことではないとは思うのだけど、たしかに友人のレベルによって大いに影響受けるはず。そういう意味ではあるレベルのなかで学校生活を送れるのは確か良いことかもしれない。
ただ、日本人の悪いところはブランドに対する盲信だ。ブランドに弱いと言っても良いかもしれない。名前が売れていないものよりは名前が売れているものを、新製品やぽっと出のものよりは実績にあるものを選ぶ傾向が非常に強い。いまブランドとなっているものだって、新製品だったこともあるはずなのに。また、単に使っている人がいる、多いというだけで簡単に信じてしまう。自分の判断よりは他人の判断、他人の意見に左右されすぎる。会社でもそうだけど、いくら会社に中でいろいろ意見をいったところで聞いてくれないのに、別の会社やコンサルタントから言われるところっと方向を変えてしまう。信じるものを持てない、自分の評価を持っていない人が多すぎる。(最後は愚痴になってしまった。)

この小説はおもしろい部類なので、読む価値があると思う。

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新堂 冬樹

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