雪の夜話
浅倉 卓弥著『雪の夜話』読了
夏のこの時期なのだが、冬の雪の話だ。この世にないものと表現したらいいのか、民話で出てくる『ゆきんこ』のような少女とのふれあいの中で、主人公が立ち直っていく状況をうまく描いている。前作『君の名残を』では鎌倉時代の木曽義仲、巴御前を使って現代からタイムスリップした人間を描いたが、この作品では同じ底流に流れる魂というか心というかそういったものを現代の場面で表したものではないかと思う。これを読んでもう一度『君の名残を』を読んでみたくなった。
ほのぼのする読了感がある。良い作品だ。
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