霧笛荘夜話
浅田次郎著『霧笛荘夜話』読了
図書館でたまたま手に取った小説だが、非常に良かった。現代のおとぎ話という形容がぴったり。ある港町に建つ古いアパートに住む(または住んでいた)人間の事情を浅田さんの筆致で描く。人情を書かせたら、いま浅田さんが一番ではないか。連作短編集なのであるが、それぞれが非常に良い。最後の小説でそのアパートの地上げの話となるが、それまでの話はこの話の前振りだったのではないかとおもわれるくらいに良い。確かに小説なのだけれど、お金積まれて地上げに応じない人が全員とはうれしい。これだけじゃあわからないと思うから、皆さん読んでください。
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