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暗礁

黒川 博行著『暗礁』読了
黒川さんの小説はほとんど読んでいる。大阪弁で掛け合い漫才のような会話をベースとしてやくざの世界を描くことのうまい作家だ。前作で北朝鮮のことをまるでルポの様な感じでミステリーにし、今回は佐川急便と奈良県警の汚職をベースとしてそれをうまく描いている。
日本の社会の根底にはやくざがかならず存在して、その昔住専の問題や山一証券の解散など、表に出せない事柄が多くあってみんなふたをしてしまって結局国の税金を投入してすませてしまう。ひどいはなしだが、表にしようとすると大きな圧力がある、へたをすると命までもねらわれる。とても先進国とは思えないこともあるのだ。なかなかわからないが、触らぬ神に祟りなしということも正しいかもしれない。神かどうかはわからないが。

暗礁暗礁
黒川 博行

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弥勒の掌

我孫子 武丸著『弥勒の掌』読了
文藝春秋のミステリーマスターズシリーズの1冊。このシリーズには『葉桜の季節に君を想うと言うこと』がはいっているので、けっこう力を入れているシリーズかと想う。我孫子さんのミステリーは人形シリーズなどを読んだが、この本も期待していたけどちょっと裏切られた感じ。いまいち入り込めなかった。結果的に二つの殺人が最後に結びつくけど、ちょっと強引。状況が作られすぎ。宗教との結びつきが中途半端。じっくり読めばおもしろいかもしれないが。でも、もっと宗教との関係をうまく書けば、おもしろくなったと思うけど、力つきてしまったのではないかと思う。

弥勒の掌弥勒の掌
我孫子 武丸

文藝春秋 2005-04
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吉田拓郎 新DVD発売予定

3/22に発売予定の昨年のコンサートの模様を収録したDVDの予約が始まっていました。
まだ、画像はないのですが。

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吉田拓郎

テイチクエンタテインメント 2006-03-22
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Q&A

恩田 陸『Q&A』読了
恩田さんの小説は『六番目の小夜子』以来、何冊か読んでいる。『夜のピクニック』も読みたいのだけど、なかなか機会がない。そんな中、確かこのミステリーも『このミス』にランクされているはずなので、読んでみた。でも、よくわからなかった。郊外のショッピングセンターで起きたパニックによる圧死で何人かが亡くなった事件をQ&Aで解き明かす?話だ。1章に一人の聞き取りというか会話で構成され、被害者や記者、被害者の家族、調査していた人間などいろいろでてくるのだけど、どうも主題がよくわからない。ミステリーの要素は十分なのだけど、その主題になかなか近づかないので、なにがいいたいのかよくわからない。ショッピングセンターの事件の原因にも近づいたのか近づいていないのか、本当のところは何なのかはっきりしないので、すっきりしない。もっともこの小説が謎解きを主題としているわけではないので、それはそれでいいのだと思うのだけど。こういった会話だけで小説を構成できることがわかっただけでもおもしろいのかもしれない。
次に期待か。

Q&AQ&A
恩田 陸

幻冬舎 2004-06-11
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たくろう つま恋追加情報?

つま恋2006事務局からはがきが来ていました。
ホームページで申し込みできない方々のために、急遽はがきでの先行受付もやるんだそうです。まあ、これを見ている人はホームページで申し込みできない人はいないと思うのだけど、案外使えないひともいるんだね。まあ、たぶんコンサートに行きたい対象者は私より年配だろうから、厳しいのかな。
いちおう今日からぴあで申し込みできます。

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オー・マイ・ガアッ!

浅田次郎著「オー・マイ・ガアッ!」読了
浅田さんの小説はプリズンホテルを読んで以来だ。この小説はラスベガスが舞台ということで、興味があって読んだ。たった3日間のことだが、ラスベガスの日常をよくあらわしている。個人的にも浅田さんはラスベガスによく旅行するとのことでその雰囲気は非常によく出ている。
舞台はラスベガス、大前剛という名の倒産してしまった会社の専務、元OLでコールガールに成り下がった梶野理佐、ベトナム帰りの”リトル・ジョン”ジョン・キングスレイがひょんなことから、スロットマシンのジャックポットで5400万ドルを当ててしまい、そこからはじまるドタバタ劇を非常に面白く描いている。史上最高のジャックポットの額がいくらなのか知らないが、たかだか10ドルくらいが1000万ドルになってしまうというプログレッシブスロットのジャックポットはすごい。1000万ドルは日本円にすると10億円強だ。もっとも税金で引かれ、一括払いで受け取るとすると、約350万ドルになってしまう。それでも3億円だから、日本で言うところの宝くじが当たったかんじだろうか。まあ、めったにあたらないのだから、そんな心配してもしょうがない。宝くじだってそうそう当たらないのだから、ラスベガスに行ってカジノをやったところでそうそう勝てるものではない。安心してお金を使って楽しむことが大事だ。
この小説を読んでまたラスベガスに行きたくなった。

オー・マイ・ガアッ!オー・マイ・ガアッ!
浅田 次郎

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サウダージ

垣根 涼介著『サウダージ』読了
『ヒートアイランド』、『ギャングスターレッスン』と続くこのシリーズの現時点の最終作を読んだ。やっぱり、この順で読まないと意味がない。現代のギャング3人組(主人公であるアキ、柿沢、桃井)からなるメインは非合法の金を奪うギャングの話であるが、この小説は恋愛小説だ。アキと和子、通称関根とDDの恋愛小説としてもとらえることが出来る。話の中で出てくる、柿沢と関根の昔話など、話に深みを与えている。最終的に暴力団のコカイン取引を襲い、コカインと金を奪うのだが、途中のアキと和子の関係は恋愛小説として描かれている。人物描写がしっかりしているので、情景を想像することが容易だ。
強盗の最後に関根が国会議事堂に突入して亡くなるのだが、『ワイルドソウル』で描き出した日本人移住者の不合理な状況を凝縮して作者が訴えたいものを表している様に思える。
最後の場面で和子がアメリカに旅立つ場面で携帯電話が鳴って、和子が戻ってくることを想像してしまった。ハッピーエンドにさせないところも心憎い。
たぶん、作者はまたこのシリーズを書くだろう。もっとおもしろいネタでこのアキと3人組を描き出してくれると思う。このシリーズおよびこの作者の小説は日本人として読むべきものだ。

サウダージサウダージ
垣根 涼介

文藝春秋 2004-08-05
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たくろう&かぐや姫 つま恋コンサート情報更新

公式HPが更新されていました。(2/1)

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