ニッポン硬貨の謎: diary

ニッポン硬貨の謎

北村薫著『ニッポン硬貨の謎』読了
北村さんのミステリーはほとんど読んでいる。これは２００５年６月発行なので、新しいものだ。北村さんのエラリークイーンへの想いが非常に詰まった作品で、エラリークイーンの作品の翻訳物の形態を取った作品だ。
でも、私はそれほどエラリークイーンを読んだわけではない。せいぜいXの悲劇とか僧正殺人事件とかいまや古典となっているものを数冊読んだだけなので、なかなかこの本の持つクイーンの雰囲気になじめなかった。中で５０円玉２０枚のミステリーが出てきて興味深かった。
北村さんのミステリーはスキップまではなじめたんだけど、その後はさっぱりついて行けなくなった。人が殺されないミステリーという分野を作り出したすごい人で、初期の作品には感心させられたんだけど。まだ、読んでいない作品もあるので、そっちを期待したい。